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​仕事とやりがい

一人ひとりに寄り添った劇場運営を

　宝塚歌劇は、出演者をはじめとして、大道具や衣裳などの舞台製作部門、照明や音響操作などを手がける舞台運営部門、グッズや配信といったコンテンツ制作の部門、出演者のマネジメントを行う部門、客席案内を行う部門など、様々な部門・社員が協力し、そして何より観劇されるお客様がいらっしゃることで1つの舞台芸術として成立しています。

　所属する歌劇事業部では、一枚でも多くのチケットを販売し、より多くのお客様に宝塚歌劇を観劇していただくことで夢と感動をお届けする役割を担っています。

　私が所属するチケット・劇場運営担当は、システム上でのチケット情報管理・配席や発券業務・売上計算・客席案内業務などチケットに関することからお客様のお見送りまで、お客様のご観劇を一貫してサポートしています。

　私は現在、ご来場されるお客様の対応・客席案内スタッフの管理・障がいのあるお客様の鑑賞サポート対応などを主に担当しています。

　「お客様に快適にご観劇いただき、楽しい気持ちでお帰りいただくこと」を日々の目標に掲げて、一緒に仕事をするメンバーとこまめに情報共有をすることを心がけ、劇場運営に関する課題を常に把握するように努めています。また、お客様一人ひとりに寄り添って「夢と感動」をお届けできるよう、臨機応変に丁寧な対応を行うよう意識しています。

​　接客業務では、毎日求められる対応が異なり難しい部分もありますが、お客様の反応を一番に感じ取れる業務だと感じています。

　これまでの業務で印象に残っているのは、新型コロナウイルス5類の移行に合わせた劇場運営の体制変更に関する業務です。

私は2021年に入社したため、お客様・スタッフともにマスクを着用しており、客席内での会話や飲食禁止など感染予防対策を行いながら公演をすることが日常でした。

　2023年5月から新型コロナウイルスが5類に移行することになり、劇場内の制限も徐々に撤廃され元の体制に戻すことになりました。はじめは経験がないことに不安を感じていましたが、先輩やともに働くスタッフの意見を参考に準備を進め、滞りなく劇場運営ができた時には、安心とともに、これまでとは違った景色に新鮮さを感じました。

　お客様の「笑顔」を原動力として働く私は、終演後に「ありがとう」と笑顔で声をかけてくださることはもちろん、自分が携わった劇場内の装飾や掲示物の前で写真を撮影される姿を拝見したり、鑑賞サポートをご利用いただいた障がいのあるお客様の笑顔を見るととても喜ばしく、この仕事をやりがいに感じる部分です。